歯周病の初期症状は歯肉炎!早期対策を!

口を押える女性 歯周病は放っておくと怖い病気です。
歯茎を含め、歯を支える組織がダメになっていく病気で、その末路は歯が抜けてしまいます。
また、歯がなくなることでしっかりと食べ物を噛むことができなくなります。
食べ物をしっかりと噛めないことは、脳への刺激が減ってしまうことや、胃や腸など消化器への負担にもつながります。
そのほか、歯周病は歯周病菌という細菌がとどまることが原因で起こる病気なので、細菌が体内に入ってしまう危険性にもつながります。
全身疾患につながる病気として考えなくてはなりません。

例えば、高齢者の場合は、食物を細かくかみ砕くことができず、そのことが原因で誤嚥性肺炎で命とりになってしまうことだってあるのです。
噛むことで唾液の分泌を促します。
食物を飲み込むのに大きさが適当でなく、さらに唾液も出にくい状態だと食物をうまく呑み込めず、肺の方に入ってしまう場合があり、それで誤嚥性肺炎が起きてしまうことが考えられるのです。

このように大変な病気だということを踏まえた上で、歯周病について説明します。
歯肉炎は歯周病の初期段階だといわれています。
歯肉とは俗にいう歯茎のことです。
歯茎が赤っぽく炎症を起こして腫れる状態で、初期症状では歯茎の腫れを自覚するだけで、痛みはあまりありません。
痛みはなにも感じないのに歯磨きをすると歯茎から出血があるという場合は歯肉炎だと思って間違いないでしょう。

歯磨きの際の磨き残しが原因でプラーク、いわゆる歯垢が歯に付着したままになっているとそこに細菌がくっつき、歯と歯茎の間に隙間を作っていきます。
これを歯周ポケットと呼びます。
健康な歯の状態ではこのポケットの深さは1ミリから2ミリです。
ただし、ポケットの深さは1~2ミリであっても、出血がみられると歯肉炎と考えます。
3ミリで初期の歯周病、4ミリから6ミリで中等度歯周病、7ミリ以上で重度歯周病と考えます。

歯周病が進んでいくと、歯がぐらぐらするだけでなく、歯茎がぶよぶよするとか、初期症状では見られなかった口臭も出現します。
歯周病と診断されても、きちんとしたメンテナンスで安定を保つことはできます。
歯周ポケットが5ミリあった方が、歯磨きや歯茎マッサージで歯周ポケットが3ミリの状態まで改善させたという例があります。
通常、歯磨きだけでは、自分自身はうまく磨いているつもりであっても、プラークを取り除くのは大変です。
スケーリングといって、歯と歯茎の間にスケーラーと呼ばれる器具を入れ、取り除く作業が必要です。

そのためには自己管理では限界があります。
定期的に歯科医院にかかり、チェックしてもらう必要性があります。
痛みがないと軽視されがちな口の中のトラブルですが、命とりになってしまうんだということを意識し、健康な状態を保ちたいものです。